Both A And Bの動詞は単数・複数?意味と使い分けを徹底解説
英語のビジネスメール作成やTOEICの文法問題で、「both A and Bの後に続く動詞は単数形なのか、それとも複数形なのか」と迷った経験を持つ方は少なくありません。「either A or B」や「neither A nor B」といった似た形の相関接続詞と混同し、主語の判定で失点してしまうケースは後を絶ちません。
日常会話から公的文書まで頻出する基本表現でありながら、構文の並列関係(パラレリズム)や「both of」との細かな使い分けには、英語ネイティブの校閲現場でも厳密にチェックされる明確なルールが存在します。本稿では、迷いやすい文法原則を解き明かし、実践で迷わない判断軸をお届けします。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
- 要点1:「both A and B」が主語の場合、動詞の形は例外なく常に複数扱い(be動詞ならare/were、一般動詞は原形)。
- 要点2:either/neither/not onlyが「動詞に近い側の主語(B)」に一致するのに対し、bothは本質的に2者全体を指すため単数形を取らない。
- 要点3:AとBには名詞・形容詞・動詞・句など「同じ品詞・文法構造」を置く品詞の一致(並列関係)が必須ルール。
【疑問解消】both A and Bの意味と動詞の形|単数と複数どちらが正解か?
「both A and B」の基本的な意味は「AもBも両方」「AとBのどちらも」です。2つの要素を対等に包含し、肯定文において双方に該当する事実を述べるときに使われます。
学習者が最も頭を悩ませる「動詞の扱いは単数・複数どちらなのか」という問いに対する答えは極めて明快です。主語に置かれた場合、動詞の形は100%複数形になります。
語学指導の現場や英語資格試験のデータ分析でも、受講生が最も誤認しやすいポイントとしてこの「主語の一致」が挙げられます。「A and B」という構造そのものが2つの要素を足し合わせている(1+1=2)ため、概念的にも文法構造上も単数扱いになる余地はありません。
主語が常に複数扱いとなる文法的な理由
なぜ「both A and B」は単数形にならないのか。ケンブリッジ辞書(Cambridge Dictionary)をはじめとする国際的な記述文法体系において、bothは「all two(2つすべて)」を意味する数量詞(quantifier)として定義されています。
言語構造上、3以上の整数において「all 3 of them」「all 27 of them」と表現するように、2つの対象を完全に包括する指定語が「both」です。したがって、集合論的に必ず2つの個別要素が同時に成立している状態を指すため、主語 複数扱いの理由は意味論・統語論の両面から強固に裏付けられています。
文法チェックの際は、直前の単語(Bの位置にある名詞)が単数名詞であっても惑わされず、迷わず複数動詞を選択してください。

品詞の一致が合否を分ける|等位接続詞としての英語文法ルールと実践例文
「both A and B」を正しく使いこなすうえで、動詞の単複と並ぶ最大のハードルが品詞の一致(並列関係/パラレリズム)です。この表現における「and」は等位接続詞 英語文法の原則に支配されており、AとBには文法的に全く同等の重みを持つ要素を配置しなければなりません。
もしAに名詞を置いたならBにも名詞、Aが形容詞ならBも形容詞、Aが前置詞句ならBも前置詞句を置く必要があります。ビジネス英文校閲の現場では、この並列バランスが崩れた「破綻した英文」が頻繁に修正対象となっています。
実践で役立つ文法パターン別の例文
日常会話からビジネスレポートまで、実務でそのまま活用できる典型的な例文を確認してみましょう。
【パターン1:名詞と名詞の並列(主語になる場合)】
・Both the CEO and the marketing director are attending the global summit.
(CEOもマーケティングディレクターも両名が世界サミットに出席する予定です)
※directorが単数であっても、述語動詞は複数形の「are」になります。
【パターン2:形容詞と形容詞の並列】
・The proposed renewable energy solution is both cost-effective and environmentally friendly.
(提案された再生可能エネルギーの解決策は、費用対効果が高く、環境にも優しい)
【パターン3:動詞句同士の並列】
・The automated software can both analyze large datasets and generate real-time reports.
(その自動化ソフトウェアは、大規模データセットを分析することも、リアルタイムレポートを生成することも両方できる)
【パターン4:前置詞句同士の並列】
・Our specialized consulting team operates both in Tokyo and in Singapore.
(弊社の専門コンサルティングチームは、東京とシンガポールの双方で業務を展開しています)
【相関接続詞の総整理】either / neither / not onlyとの決定的な違い
試験対策や英文作成で混乱を招く元凶は、「both A and B」の周辺に位置する相関接続詞グループの存在です。それぞれの意味、否定のニュアンス、そして何より「動詞が単数か複数か」を決定するルールの相違を俯瞰して整理しておく必要があります。
最大の違いは、主語の一致において「近接の一致(動詞に近いBの名詞に動詞の形を合わせる)」が適用されるかどうかです。「either A or B」「neither A nor B」「not only A but also B」の3者はすべて動詞の形をBに合わせますが、「both A and B」だけはBの形態に関わらず絶対的に複数扱いとなります。
| 構文パターン | 意味と対象 | 主語の時の動詞の一致ルール | 書き換え・文法上の留意点 |
|---|---|---|---|
| both A and B | AもBも両方(2者双方の肯定) | 常に複数扱い(are / were / 一般動詞原形) | 対象は厳密に2者のみ。否定文では「部分否定」になる。 |
| either A or B | AかBのどちらか一方(選択) | Bに一致(Bが単数なら単数、複数なら複数) | either A or B 違いの核心は「2者のうちどちらか片方」である点。 |
| neither A nor B | AもBも両方〜ない(2者双方の全否定) | 原則Bに一致(口語では複数動詞も見られるが文法上はB基準) | neither A nor B 使い分けとして、文全体を否定語なしで全否定する。 |
| not only A but also B | AだけでなくBもまた(Bに強調の力点) | Bに一致(力点が置かれるBに動詞を合わせる) | not only A but also B 書き換えでは「B as well as A」の語順反転に注意。 |

一般に知られていない盲点とネットの誤解
ネット上のQ&AサイトやSNSの英語談義では、一部の用法について誤った解釈が拡散されています。代表的な2つの誤解を取り上げ、学術的・実務的な見地から真相を検証します。
誤解1:「both of」と「both A and B」は完全に同じものか?
編集者向けの権威ある英文スタイルガイド『The Editor's Manual』等の解説によると、両者は文法的な品詞分類が異なります。「both A and B」のbothが接続詞(相関接続詞)として機能するのに対し、「both of」のbothは代名詞です。
「both of the candidates」「both of us」のように、代名詞としてのboth ofの後ろには特定された複数名詞句(定冠詞the、所有格my/their、指示代名詞these、人称代名詞us/themなど)が続かなければなりません。冠詞のない「both of students」という表記は誤用であり、無冠詞名詞を置く場合は「both students」としなければならないのが両者の決定的な使い分けです。
誤解2:「both A and B and C」と3つ以上並べることは可能なのか?
英語学習者向けコミュニティ(Stack Exchange等)でも白熱した議論が交わされるテーマですが、結論から言えば現代標準英語において「both」を用いて3者以上を並べるのは文法的に誤りです。「both」という語彙自体が語源的に「2」を不可逆の内包値として持っているため、3者以上を包括する場合は「all of A, B, and C」を用いるのが鉄則です。
ただし、米国の古い移民関連公的申請書などの法的フォーマットにおいて「Both you and your preparer(s) and/or translator(s) must sign」といった、当事者群を便宜的に列挙した稀な用例が確認されることがあります。これは法的条項における例外的な言い回し( drafting anomaly)であり、TOEIC試験や学術論文、一般的なビジネス文書で3者以上にbothを用いると明確な文法違反と判定されます。
【実態検証】TOEIC英文法頻出問題とビジネス現場で見えたリアル
大手英語スクールの指導現場やTOEIC公開テストの出題傾向を分析すると、TOEIC 英文法 頻出問題のPart 5(短文穴埋め)において、「both A and B」を軸とした出題パターンは定番のスコア分岐点となっています。
特に受験者がトラップに引っかかりやすいのが、「AとBの間に長い修飾語が挟み込まれたケース」です。
【典型例】
Both the revised proposal submitted yesterday by the design team and the original contract [ is / are ] currently under review.
(昨日デザインチームから提出された修正提案と、当初の契約書の双方が、現在精査中である)
空欄直前に「the original contract」という単数名詞があるため、反射的に「is」を選んで失点する受験生が後を絶ちません。前述の通り、主語全体が「Both A and B」で括られている以上、修飾語の長短にかかわらず構造全体を把握して「are」を選択する複眼的な構文把握能力が問われます。
さらに、外資系企業やグローバルプロジェクトでのメールコミュニケーションでは、「Not only A but also B」を乱用しすぎて文面が重苦しくなる失敗が散見されます。ネイティブエディターからは「事実を客観的かつスピーディーに共有する場面では、仰々しいNot onlyよりも、簡潔で品詞バランスの取れたboth A and Bを用いるほうが知性的で明瞭(Clear and Concise)に響く」という指摘がなされています。

【プロの結論】認知言語学の視点から見出す使い分けの判断基準
認知言語学およびコミュニケーション心理学の観点から見ると、「both A and B」という構文は、聞き手や読み手に対して「2つの事象を等しい心理的ウェイトで認知させる」という認知的枠組み(フレーミング効果)を持ちます。
一方、「not only A but also B」は情報構造的にBへと心理的フォーカスを強く偏向させます。また、「either A or B」は聞き手に選択の二者択一を迫り、「neither A nor B」は2つの選択肢双方を完全に退ける心理的バウンダリー(境界線)を引く働きをします。単なる記号の置き換えではなく、「相手にどう受け止めさせたいか」というコミュニケーション設計から逆算することが重要です。
文法構文の選択に迷った際の判断基準
実務やライティングの現場でどの構文を選択すべきか迷った際は、以下の明確な基準で判断してください。
【both A and Bを選択すべきケース】
・2つの要素に優劣をつけず、完全な対等関係として事実をフラットに報告したいとき。
・契約書や仕様書などで、2つの条件双方が同時に満たされることを論理的に確定させたいとき。
【他の構文へ切り替えるべきケース(慎重になるべき場面)】
・「特にBを強調したい」という意図がある場合は、「not only A but also B」または「B as well as A」を選択する。
・対象となる要素が「3つ以上」存在する場合は、直ちに「all (of)」を用いた表現に切り替える。
・どちらか一方のみの成立を条件とする場合は「either A or B」を用いる。
【both a and b】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:both A and Bを否定文で使うと、どのような意味になりますか?
A1:「両方とも〜というわけではない」という部分否定の意味になります。例えば「I do not know both of them.」は「2人とも知っているわけではない(片方は知っている)」という意味を表します。2人とも完全に知らないという「全否定」を表現したい場合は、bothではなくneitherを用いて「I know neither of them.」と表現するのが標準的です。
Q2:文頭にBoth A and Bが来ない場合でも、動詞の形に影響を与えますか?
A2:文の目的語や補語の位置にboth A and Bが来る場合、主語と述語動詞の一致には直接影響しません。例えば「She loves both classical music and modern jazz.」という文では、主語は「She」であるため、動詞には3人称単数の「loves」が使われます。あくまでboth A and Bが文全体の主語として機能している時のみ、動詞が複数形になる点に留意してください。
Q3:not only A but also Bを「as well as」で書き換える時の注意点は?
A3:要素の語順が逆転し、「B as well as A」となります。この時、文の主語になる場合の動詞は前方に位置するBの一致ルールに従います。「Not only you but also he is responsible.」を書き換えると「He as well as you is responsible.」となり、youではなくheに合わせてisを用いるのが正解です。TOEIC等の文法問題でも狙われやすい論点です。
まとめ:正確な構文理解を実践の確信へ
「both A and B」をめぐる文法ルールの核心は、「動詞は無条件で常に複数扱いとなること」、そして「AとBを対等な品詞・構造で結ぶパラレリズムの遵守」の2点に集約されます。
「either A or B」や「neither A nor B」が持つ近接の一致(Bへの呼応)という特殊なルールと明確に境界線を引いて整理しておくことで、TOEICなどの試験におけるケアレスミスをゼロに抑えることが可能です。文法の背景にある数量詞としての論理を理解し、洗練された確かな英文作成へと役立ててください。 (出典: both a and b(Yahoo!ニュース))